フジパントップページ > フジパンと はぐくむ > 民話の部屋 > 高知
![]()
昔、大豆(だいず)と大根と牛蒡(ごぼう)と人参(にんじん)とジャガ芋(いも)は友達だったそうな。
大豆が出世して豆腐(とうふ)になったと。豆腐になったはいいが、いっつも水の中にいるもんで風邪(かぜ)を引いたと。
そしたら、大根が見舞(みま)いに行こうと思って牛蒡を誘った。
![]()
むかし、あるところに一人の器量(きりょう)よしの娘がおったと。
ある晩、娘の部屋で笑い声がするので、母親がそおっとのぞいてみると、娘は、けしきのいい若い男と何らや話をしては忍び笑いをしている。
母親は、その男のけしきがあんまりいいので、はじめのうちは喜んでおったと。
![]()
むかし、高知県須崎市(すさきし)というところに、ねじ金(きん)という、とてつもない力持ちがおったそうな。
あるとき、村の相撲大会(すもうたいかい)があったが、これに、どこの者やら、大っきな男が飛び入りしたと。
![]()
大正の頃、土佐の羽根村(はねむら)に留(とめ)やんという大工がおった。
あるとき、嫁にやった娘に子供が出来そうな、いうき、朝まだ暗いうちに隣り村へ出かけたと。
すると、途中(とちゅう)で、
「オンチャン、オンチャン」
![]()
土佐では河童のことをエンコウといいます。
エンコウは、川が大きな淵(ふち)になっているところに棲んでいて、夜になると岸へ上(あが)って歩き回ります。
エンコウの歩いたあとは、何とも言えない嫌(いや)な生臭い匂(にお)いが残っていますのですぐ判ります。
![]()
むかし、たぶん江戸時代の頃じゃと思います。
ここは高知県南国市(なんごくし)篠原(しのはら)ですが、この土地に、渋谷権右衛門(しぶやごんうえもん)という郷士(ごうし)がおりましたそうな。
その渋谷の家に、お春(はる)という娘が女中奉公をしておりました。そりゃ気立てのよい優しい娘で、その上なかなかの器量よしでもあったそうです。一家のもんからは可愛がられ、かげひなたのう働きよりましたそうな。
![]()
昔、ある山の村で、作物(さくもつ)を荒(あ)らしまくった狐(きつね)が、山狩(やまが)りにあって逃(に)げ場(ば)を失い、炭焼(すみや)き小五郎(こごろう)の山小屋に飛び込んで隠(かく)れとったと。
小五郎が戻(もど)って、ガラリ戸を開けたら狐が一匹(いっぴき)寝(ね)とったので、「こりゃ!」とおこったと。
![]()
昔、ひとりの侍(さむらい)がお供を連れて、山道を越えよったげな。
うんと日が照る暑い日のことで、侍もお供の者も「暑い、暑い」ち言いながら歩きよったところが、峠に一軒の店があって、看板に"涼み袋あり"ち言(ゆ)うて書いてあるっと。
![]()
昔、土佐(とさ)の中村(なかむら)に泰作(たいさく)さんという剽(ひょう)げた男がおって、とぼけた話しをたくさん今に語り残している。
あるとき、旅で相宿(あいやど)になった客に、
「お前(ま)さんは普通の仕事をしよる人のようには見えんが、いったい何を商売にしよる方(かた)ぞのうし」
![]()
むかし、あるところに、とってもケチな和尚(おしょう)さんがおったげな。
カメに水飴(みずあめ)を入れて、ひとりでなめているんだと。小坊主(こぼうず)が
「私にも」
と言えば、
![]()
※音声をお聞きになる際、始まるまでしばらくお時間が掛かる場合がございます。
※音声と文字は一部表記の異なる部分がありますが、ご容赦下さい。
語り:井上 瑤/平辻 朝子
![]()