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民話の部屋 ~語りを楽しむ昔話~

高知県の昔話(全35話)

ふしぎな手拭(ふしぎなてぬぐい)

ふしぎな手拭(ふしぎなてぬぐい)

とんと昔、ある村の一番大きな金持ちの家へ、ある日、ひとりのみすぼらしいなりをしたお遍路さんがやって来たそうな。門口に立って、御詠歌を歌い、何がしかの寄進を乞うたと。すると、そこの奥さんは、「このせわしいときに、お前なんぞにとりあっていられん。さあ、とっとと出て行き」と言うて、邪険に追い追い払ってしもうた。

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ごくどう鰻(ごくどううなぎ)

ごくどう鰻(ごくどううなぎ)

若い頃、おら毎日、鰻を釣りに行きよった。川の堤防の石垣に穴があったが、下から十三番目の穴だけは餌を近づけたら『がぼっ』と取られてしまう。おら、腹が立つやら気味が悪いやらで文次おじいに話したら、「やめちょけ、あれは極道鰻(ごくどううなぎ)じゃ」と言う。

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峠の山犬(とうげのやまいぬ)

峠の山犬(とうげのやまいぬ)

これは私のおばあちゃんが、おばあちゃんのおじいさんより聞いた話ながやと。そのおじいさんは、大工の仕事をしていたということやけんど、ある日の朝、家を出るとき、「今日は仕事を早じまいして去ぬるき、灯はいらん」いうて、

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短いのかね 長いのかね(みじかいのかね ながいのかね)

短いのかね 長いのかね(みじかいのかね ながいのかね)

これは本当にあった話らしい。あるところに爺(じい)さんと婆(ばあ)さんとが暮らしていたんだな。ある夜、この家へ泥棒(どろぼう)が入ろうとして中の様子…

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たなばた女房(たなばたにょうぼう)

たなばた女房(たなばたにょうぼう)

昔、ある山の村で、作物(さくもつ)を荒(あ)らしまくった狐(きつね)が、山狩(やまが)りにあって逃(に)げ場(ば)を失い、炭焼(すみや)き小五郎(こ…

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利口と阿呆(りこうとあほう)

利口と阿呆(りこうとあほう)

とんと昔あったっつうわ。 昔、あるところに、家が隣(とな)りあってあったと。一軒(けん)の家は夫婦喧嘩(ふうふげんか)が絶(た)えない家で、もう一軒は夫婦喧嘩の無い家だったと。

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五平の鉄砲(ごへいのてっぽう)

五平の鉄砲(ごへいのてっぽう)

むかし、土佐藩(はん)のお抱(かか)え鉄砲鍛冶(てっぽうかじ)に五平という人がおったそうな。 五平の鉄砲は丈夫(じょうぶ)な作りと重量感で、今でもよう知られちょる。 ところで北川村の島という所に、その五平の作った鉄砲を持った猟師(りょうし)が住んじょった。

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天命の火(てんめいのひ)

天命の火(てんめいのひ)

とんと昔、あるところに何代も続いた大きな家があった。 土佐では、古い家ほど火を大切にして、囲炉裏(いろり)には太い薪(たきぎ)をいれて火種が残るようにしよったから、家によっては何十年も火が続いておる家もあったそうな。

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廊下を歩く人(ろうかをあるくひと)

廊下を歩く人(ろうかをあるくひと)

私の父は、怪(あや)しいものをてんで信じない人でした。 昔、まだ道路がついていなかった頃(ころ)、高知に用のある人は、みんな相川(あいかわ)の山を越(こ)え、土佐山(とさやま)を抜(ぬ)けて行かなければならなかったといいます。

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鯨むかし(くじらむかし)

鯨むかし(くじらむかし)

むかし、むかしの大昔。 鯨は山に棲んでおったと。 大きな体で動きまわるたびに木がバキバキ倒され、草がすりつぶされる。たくさん食うので山の動物が減ってきた。

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めでたい名前(めでたいなまえ)

めでたい名前(めでたいなまえ)

とんとむかし、たいそう男の子が好きな夫婦がおったそうな。暇(ひま)さえあったら生まれてくる子供の名前を考えておったと。 さて一人目の子供、これが男だったので、あんまり嬉(うれ)しゅうて、つい、“うれしい”という名前をつけた。 そうして二、三年たって、また男の子が生まれた。 さっそく親戚(しんせき)をあつめて、喜(よろこ)べ喜べ、のドンチャン騒(さわ)ぎ。

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屋根ふき作戦(やねふきさくせん)

屋根ふき作戦(やねふきさくせん)

とんとむかし。高知県土佐の幡多の中村に泰作さんというて、そりゃひょうきんな男がおったそうな。 人をだますのが好きで、人をかついじゃ面白がりよったと。 ある日のことじゃった。 泰作さんは屋根にあがって、ひとりで屋根ふきをしょった。 ほいたらそこへ、近所の若いしらが二、三人で通りかかったちゅうが。

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爺さんと狸物語(じいさんとたぬきものがたり)

爺さんと狸物語(じいさんとたぬきものがたり)

明治から大正の頃のようじゃが、池の集落に、宮地というお爺が居って、いってつ者であったと。 楽しみといえば、中央の池に出て、鯉や鮒、鰻などを釣ってきて、家の前の堀池で飼い、煮たり焼いたり酢にもして晩酌の肴にしていたそうな。

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念仏婆さん(ねんぶつばあさん)

念仏婆さん(ねんぶつばあさん)

むかし、ある所にうんと念仏が好きなお婆さんがおったそうな。この念仏婆さんも、寄る年波には勝てずに、とうとう死んでしもうたと。

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ただ飯ぐい(ただめしぐい)

ただ飯ぐい(ただめしぐい)

むかし、高知県土佐の幡多の中村に、泰作さんというて、そりゃひょうきんな男がおったそうな。ある日ある時のことよ。泰作さんは山へ行ったそうな。ところが家を出るときに、だいぶあわてちょったけん弁当を忘れてきたと。

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延右衛門と山父(えんねもんとやまちち)

延右衛門と山父(えんねもんとやまちち)

むかし、むかし。土佐の長沢村というところに、延右衛門いう猟師がおったそうな。延右衛門は村一番のえらもんで、どんな山奥でも夜の夜中を一人でのし歩き、ちっとも恐がらんような男じゃったと。

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エンコ(河童)(えんこ)

エンコ(河童)(えんこ)

土佐では河童のことをエンコといいます。エンコは、川が大きな淵になっているところに棲んでいて、夜になると岸へ上がって歩き回ります。エンコの歩いたあとは、何ともいえない嫌な生臭い匂いが残っていますので、すぐ判ります。

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狸の鼻むし(たぬきのはなむし)

狸の鼻むし(たぬきのはなむし)

あれは、昭和のはじめころじゃったと思います。ある晩(ばん)、ひょっと目が覚(さ)めてみると、急に体を押(お)さえつけられて動けんようになりました。

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泰作さんとお奉行さま(たいさくさんとおぶぎょうさま)

泰作さんとお奉行さま(たいさくさんとおぶぎょうさま)

とんとむかし。四国(しこく)の土佐(とさ)、今の高知県(こうちけん)の中村(なかむら)に、泰作(たいさく)さんというとんちもんが住んでおった。

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「しおのこ、しおのこ」の由来(しおのこ、しおのこのゆらい)

「しおのこ、しおのこ」の由来(しおのこ、しおのこのゆらい)

むかし、農家の人は、一粒の米も無駄にせられんいうて、米俵の中の米が残り少のうなると、俵をさかさにして、俵のまわりや底のところを棒で叩いて、中の米を一粒残さず出したそうな。

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刀鍛冶秘法(かたなかじひほう)

刀鍛冶秘法(かたなかじひほう)

とんとむかし、ある刀鍛冶のところへ、兼光(かねみつ)という若い男が弟子(でし)いりしたそうな。兼光はまじめに働(はたら)いて、師匠からも気にいられ、何年かすると師匠の向こう鎚(づち)を打つまでに上達したと。

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窪川の万六(くぼかわのまんろく)

窪川の万六(くぼかわのまんろく)

むかし、窪川(くぼかわ)の万六(まんろく)といえば、土佐のお城下から西では誰一人として知らぬ者はない程のどくれであったと。ある日、あるとき。旦那(だんな)が所用(しょよう)があって、高知(こうち)のお城下まで行くことになったそうな。

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野川の要三と鹿の毛皮(のがわのようぞうとしかのけがわ)

野川の要三と鹿の毛皮(のがわのようぞうとしかのけがわ)

高知県安芸郡北川村(こうちけんあきぐんきたがわむら)の野川に、要三(ようぞう)といって、とっぽこきの面白い男がいた。明治の頃に生きて、かずかずのとっぽ話をふりまいて今に語り継がれている。とっぽ話というのは、ほら吹き話のことでこれもそのひとつ。

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小刀と大蛇(しょうとうとだいじゃ)

小刀と大蛇(しょうとうとだいじゃ)

むかし、ある武士の屋敷にひとりの下男が奉公しちょったと。あるとき、この下男が刀鍛冶の家へ行って、「おらも武士の家へ奉公しちょるきに、刀の一本くらいは持っちょらにゃいかんと思う。すまんが一本作ってくれんか」とかけあった。

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親子と馬(おやことうま)

親子と馬(おやことうま)

むかし、あるところにお父(とう)と息子が住んであったと。あるとき、馬を一頭、町へ売りに行くことになったと。お父と息子は、さてどうやって馬を連れて行こうか…

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五平の鉄砲(ごへいのてっぽう)

五平の鉄砲(ごへいのてっぽう)

むかし、土佐藩(とさはん)のお抱え(おかかえ)鉄砲鍛冶(てっぽうかじ)に五平(ごへい)というお人がおったそうな。五平の作る鉄砲は重さも頑丈(がんじょ…

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豆腐の病気(とうふのびょうき)

豆腐の病気(とうふのびょうき)

昔、大豆(だいず)と大根と牛蒡(ごぼう)と人参(にんじん)とジャガ芋(いも)は友達だったそうな。大豆が出世して豆腐(とうふ)になったと。豆腐になった…

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鯨の黒皮(くじらのくろかわ)

鯨の黒皮(くじらのくろかわ)

昔、土佐(とさ)の中村(なかむら)に泰作(たいさく)さんという剽(ひょう)げた男がおって、とぼけた話しをたくさん今に語り残している。あるとき、旅で相…

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血染めの足型(ちぞめのあしがた)

血染めの足型(ちぞめのあしがた)

むかし、たぶん江戸時代の頃じゃと思います。ここは高知県南国市(なんごくし)篠原(しのはら)ですが、この土地に、渋谷権右衛門(しぶやごんうえもん)とい…

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ねじ金と妹とおっ母さん(ねじきんといもうととおっかさん)

ねじ金と妹とおっ母さん(ねじきんといもうととおっかさん)

むかし、高知県須崎市(すさきし)というところに、ねじ金(きん)という、とてつもない力持ちがおったそうな。あるとき、村の相撲大会(すもうたいかい)があ…

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留やんとしばてん(とめやんとしばてん)

留やんとしばてん(とめやんとしばてん)

大正の頃、土佐の羽根村(はねむら)に留(とめ)やんという大工がおった。あるとき、嫁にやった娘に子供が出来そうな、いうき、朝まだ暗いうちに隣り村へ出か…

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土佐のエンコウ(とさのえんこう)

土佐のエンコウ(とさのえんこう)

土佐では河童のことをエンコウといいます。エンコウは、川が大きな淵(ふち)になっているところに棲んでいて、夜になると岸へ上(あが)って歩き回ります。エ…

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蛇聟入(へびむこいり)

蛇聟入(へびむこいり)

むかし、あるところに一人の器量(きりょう)よしの娘がおったと。ある晩、娘の部屋で笑い声がするので、母親がそおっとのぞいてみると、娘は、けしきのいい若…

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涼み袋(すずみぶくろ)

涼み袋(すずみぶくろ)

昔、ひとりの侍(さむらい)がお供を連れて、山道を越えよったげな。うんと日が照る暑い日のことで、侍もお供の者も「暑い、暑い」ち言いながら歩きよったとこ…

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飴は毒(あめはどく)

飴は毒(あめはどく)

むかし、あるところに、とってもケチな和尚(おしょう)さんがおったげな。カメに水飴(みずあめ)を入れて、ひとりでなめているんだと。小坊主(こぼうず)が…

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※音声をお聞きになる際、始まるまでしばらくお時間が掛かる場合がございます。
※音声と文字は一部表記の異なる部分がありますが、ご容赦下さい。

語り:井上 瑤/平辻 朝子

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驚き
鬼女紅葉」の感想

最後、念仏を唱えて鬼女を倒すなんて、すごい。( 10歳未満 / 男性 )

悲しい
鬼女紅葉」の感想

紅葉さんが哀れに思われます。鬼女となり、鬼神にまで成り果てた心情を思いやると、その哀しみと怒りは如何ばかりと心が痛みます。( 60代 / 女性 )

悲しい
猿婿入」の感想

なぜ、3番目の娘は猿を計画的に殺害しているのに、幸せになるのでしょうか。猿がかわいそうでなりません。死ぬ時も娘のことを心配しながら、娘のことを想いながら死んでいったのに、娘には何の報いもないし、反省もない。こんな話が全国にたくさんある理由が分からない。嫌なら結婚を断るべきだし、親孝行みたいだけれど、計画的に殺していて二人の姉たちよりひどい娘です。この話をするときは、娘のひどさを伝えたいと思います。( 50代 / 男性 )

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楽しい
「民話の部屋」の感想

初めてこのページを見ましたが、知らない昔ばなしがたくさん載っていて楽しませてもらいました。( 10代 / 女性 )

楽しい
しばられ地蔵」の感想

家の中に「しばられ地蔵、南蔵院」と明記された小物が出てきました。相当、昔のいただき物ですが、地名や由来が分かりませんでしたので、ネットで調べて分かりました。勉強になりました。  ( 70代 / 男性 )

怖い
骨をかじる男」の感想

夜中に起きて、墓地に行って骨をかじるなんて怖い。( 10歳未満 / 男性 )

感動
河童の手紙」の感想

 う~むつ~。感動+驚き+悲しい+楽しい。ぜんぶあるな~。今の日本は、贅沢過ぎて、自由の奴隷とも言うべき有様。?それに比べ日本人の心の基本がここにはあるかもな~。素直で、欲がない心。河童の化身が姉妹なのも、お坊さんが、その謎を解明するのも、空想の物語に現実を引き寄せる様で、そうでないようで・・・。欲深い心は必ず思うようにいかないって戒め。昔話は予言的でもあるな。( 60代 / 男性 )

驚き
犬頭絲」の感想

なんで愛知じゃなくて島根で紹介されているのかわかんない 採話ってあるけど、してないと思う

感動
嫁と姑女」の感想

「老いては子にしたがえ」の上を行く「老いては子に任せよ」。  昔からちゃんと民話にあるのかとオドロキです。権力者ほど、今でもこれが出来ない。  若い人たちが苦労するのは少子高齢化のためではなく「まだまだ頑張るのが社会のためだ」とうそぶいてして引退しない年寄りのせいなんですね。  本当に民話は教訓の宝箱です。( 70代 / 男性 )

感動
利口と阿呆」の感想

子供と一緒にきいていましたが、目から鱗のお話で、本当に勉強になりました。( 40代 / 女性 )